探偵事務所に調査員として就職するのでなく、探偵事務所を起業する人も少なからず存在しています。
起業すれば自分の方針で業務をおこない、調査に着手することができます。しかし起業して成功する人は限られてきます。
起業は、社会人にとってある種の夢の様な物だと考える人もいるかもしれません。
自分の会社を起業することでのメリットは、自分の好きなように仕事ができる、従業員が自分だけなら儲けは独り占め、などです。
当然ですがデメリットもあります。
事業が上手くいかなった場合、責任は全て自分が背負うことになります。操業が上手くいかない場合は収入がなくなりますし、借金が残ることもあるでしょう。
どんな業種でもそうですが、起業して成功する人は「成功のビジョン」を持っています。
たとえば、「この商品は絶対売れる!」と思える商品を販売することができ、
「こんな便利な物が欲しい」と自分で便利な商品を製造するなど、目的があって起業するわけですから、起業の経営方針は明確になっています。
では、この成功のビジョンを探偵事務所を起業する場合に置き換えてみるとどうでしょうか?
探偵は調査をすることが仕事であるため、調査を依頼してくれる人がいなくては収入を得ることができません。
こうしたデメリットの他に、探偵は調査技術が無いと業務を行っても上手くいかなかったり、調査を失敗することも増える危険があるわけです。
探偵という業種自体には資格は必要ありませんが、探偵調査のそれぞれの調査業務には、かなり広く深い専門知識や技術が必要です。
※ 探偵には資格は必要ありませんが、探偵業を営むには届け出を提出する必要があります。
参考:探偵業法について
探偵を始めたとしても、肝心の調査スキルを持っていないと、調査業務をまともにおこなうことができません。
ですから、探偵業を開業する人は、探偵に必要なスキルを探偵学校や探偵事務所に就職して身につけてから、起業するという方がほとんどです。
探偵事務所を自分で起業する場合、何が必要でどんな準備が必要なのか、しっかりと把握してから起業しなくてはなりません。