アニメやまんがでは、未成年の子供が探偵として活躍する物語も珍しくありません。
では、現実の世界でも未成年者が探偵になることはできるのでしょうか?
結論から申しますと、未成年であっても探偵になることは可能です。
ですが、そのためには条件を満たす必要があります。
では、未成年が探偵になるにはどんな条件があるのでしょうか?
探偵事務所に雇われて働くのであれば、事業者が未成年を採用することもあるかもしれません。
未成年であっても義務教育が終了する年齢であれば、正社員やバイトで探偵として働けます。
ただし、満15歳に達してから最初の3月31日を過ぎるまでは、原則として働くことはできません。
そのため探偵事務所で雇ってもらうには、最低でも義務教育を終えた15歳以上である必要があります。
とはいっても、常識的に考えて、未成年者が探偵事務所に雇われて探偵として働ける可能性は極めて低いでしょう。
少なくとも高校卒業以上の年齢でなければ、未成年者を雇う探偵事務所はないといっても過言ではありません。
既存の探偵事務所に雇われて働くかたちではなく、未成年者が探偵事務所を開業する場合はどうでしょうか。
探偵事務所を開業するには、『探偵業開始届出書』を公安委員会に提出する必要があります。
しかしこの届出の欠格事由に「成年者と同一の能力を有しない未成年者」と記されています。
ですから、原則として未成年者は探偵事務所を開業できないことになります。
これは探偵業の業務適正化に関する法律で定められているものです。
残念ながら、未成年者と探偵という仕事の相性はいいとは言えません。
探偵という業務の内容的にも、決して未成年者に向いているとは言えないでしょう。
ただし未成年者であっても条件を満たせば、探偵事務所に雇ってもらうことも自分で開業することも可能です。