探偵の求人情報を、求人情報誌やインターネットの求人サイトで見かけることは、少し前まではほとんどありませんでした。
しかし最近では、少しインターネットで検索してみるだけで、探偵事務所や興信所が調査員を募集している情報が見つかるようになっています。
以前と比べて、探偵の仕事が少しずつ身近になってきたと感じる方も多いかもしれません。
ただし実際に見つかる求人の多くは、 アルバイトや業務委託といった非正規のものが中心です。
もちろんそうした働き方からスタートして経験を積み、のちに正社員へ登用されるケースもありますが、最初から安定した雇用を希望している方にとっては選択肢が限られてしまうかもしれません。
探偵の正社員求人を探すには、各探偵事務所や興信所の公式ホームページをじっくりチェックして、問い合わせをしてみるのが確実な方法です。
中には表に出していない採用情報を水面下で募集しているところもあるので、興味のある事務所があれば積極的に連絡を取ってみるのもいいでしょう。
一方で、探偵の求人については応募条件や待遇の詳しい情報が少ないのが実情です。
たとえば「給与は歩合制」と書かれていても、その具体的な計算方法や実際の支給額などがはっきり書かれていることはあまりありません。
情報を扱うことが探偵の仕事である性質上、外部に情報を出しにくい事情があるのかもしれません。
また、一般企業では元社員の口コミや体験談を掲載したサイトなどが多く見られますが、探偵業界ではそういった情報もかなり少ないです。
そのため、これから探偵になろうとしている方にとって、業界の実態が見えづらくなっています。
そしてさらに注意したいのは、すべての探偵求人が信頼できるものとは限らないという点です。
中には求職者の不安や興味につけ込んで、不透明な条件を提示しているケースも見受けられます。
たとえば 「指定の探偵学校の卒業が応募条件になっている」 と記載されている場合、実はその学校が事務所と密接に関係しており、採用の前提として高額な入学金や授業料を求められることがあります。
しかも、卒業したからといって必ず採用されるとは限らない、というリスクもあるのです。
また、調査に必要なカメラや無線機などの機材を 「すべて自費で用意してください」と指示されるケースもあります。
こうした機材は決して安価ではなく、内容によっては十万円単位の出費が発生することもあるため、気軽に始めようとしていた方にとっては大きな負担となるでしょう。
契約形態が業務委託である場合、こうした初期投資を回収できる保証もなく、安定した収入を得るまでに時間がかかる可能性もあります。
このように、探偵という仕事に興味を持っていても、求人情報だけでは業界の実態がわかりにくいのが現状です。
情報が少ないことで、一歩を踏み出すのにためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで当サイトでは、探偵の求人情報に関する基本的な知識や注意点をできるだけわかりやすくまとめています。
下にリンクを掲載しているサイトも探偵という仕事をより深く理解するために役立つ内容となっていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
探偵業界に入る前にしっかりと情報を集め、自分に合った道を見つけていきましょう。